非営利任意団体/Rの会 2018年6月設立

お知らせ|浜田屋再生を考える会 参加者を募ります

この記事は約7分で読めます。

スポンサーリンク

きさらづの建築遺産「浜田屋」の再生事業を再開してください

<浜田屋とは>
木更津駅西口の本町商店街の一角にある、きさらづの歴史をいまに伝える建物である。蔵と店舗が融合した「店蔵」という歴史的建造物であり、再生事業にあたり、国も県も補助金申請を受理したとおり、その価値は十分認められています。

現在、この再生事業は中断したまま、すでに1年が経とうとしています。事業が中断した経緯は、ページ最後に新聞記事を引用いたします。

Rの会では、このたび、この貴重なきさらづの建築遺産が失われないように、当初の目的どおり、商店街およびまちの活性化につなげてほしい、という要望を訴求してゆくことにしました。「浜田屋再生を考える会」に参加し活動いたします。

貴重な歴史的建物「浜田屋」の再生事業再開を要望します!

浜田屋再生事業とは
シャッター街が広がるなど、衰退激しいきさらづ中心街の活性化のために、本町商店街では歴史ある建物(建築遺産)を再生し、商店街の核として、まちの活性化につなげる事業として計画、2018年のオープンを目指していた。

建築遺産「浜田屋」は、1790(寛政2)年創業で砂糖や紙類などを販売していた「浜田屋」が所有していた。

2018年4月、歴史ある建物「浜田屋」の再生事業は工事途中で中断し、そのまま約1年が経とうとしています。建物の現所有者である本町商店街では、問題を解決するための手段や方法を考えて実施していません。

ーー工事中断の経緯/再生事業の補助金申請に不正があったとして、その申請を商店街みずから取り下げている。その後、その問題解決に動いていないーー

元所有者である浜田屋さんは、「本町商店街の活性化」「きさらづのまちづくり」の一助となれば、という想いで建物を商店街に売却した経緯があります。

したがって、当初の目的である歴史的資産を生かした「商店街活性化とまちづくり」を推進する義務が、現商店街の執行部にはあるのではないでしょうか。

当初の目的に沿って、浜田屋再生事業を再開することを強く要望いたします。

歴史ある建物「浜田屋」は、木更津の未来につなぐべき建築遺産です!

きさらづには、歴史をいまに伝える建築遺産はほとんどありません。それを考慮すると、浜田屋の建物は貴重な存在として、いまそこにあります。

この貴重な歴史的遺産を、万が一にも取り壊し、更地にするようなことがあってはきさらづの未来にとって大きな損失となるでしょう。

歴史ある建物「浜田屋」は、きさらづの歴史を未来に伝える遺産として、登録有形文化財指定を進めるべきと考えます。

商店街という枠の中でなく、まち全体の活性化に生かしてください!

地域固有の歴史と文化を、永い時のながれを経ていまに伝える、それが歴史ある建物の存在価値です。古い写真の中ではなく、いまそこにあることが重要です。

きさらづの港町文化を伝える、貴重な歴史ある建物である「浜田屋」は、たんなる商店街の枠をこえて、まち全体の価値を高めることでしょう。そして、市民が集う場として、また観光客誘致などにも活用されるべきものと考えます。

<お知らせ>
浜田屋再生を考える会
浜田屋の再生事業を要望する署名活動をしていきます。
この活動に参加していただける有志の方を募ります。
ご協力いただけると幸いです。よろしくお願いいたします。

<具体的な活動について>
1)署名活動の実施、嘆願書の提出
2)浜田屋再生事業の説明会
3)街頭訴求活動(街宣)
4)現状を伝える動画を制作、YouTube、SNSなどに公開
その他、チラシを市内の飲食および小売店に置いてもらう、など。

浜田屋再生を考える会/有志一同
協力:Rの会/きさらづレトロ建築活性化委員会

E-mail:info@r-nokai.com
連絡先:080-5428-3969

おまけ/近代の文化遺産の保護の必要性

 近代の文化遺産は、記念物、建造物、美術・歴史資料及び生活文化・技術のいずれの分野をとっても、開発の進展、技術革新や情報化の進展、生活様式の変化等により,消滅や散逸等の危機にさらされているものが多くなっています。

 他方、未だ必ずしも文化財としての認識や評価が定着していないため、保護措置が十分には講じられていないという状況にあります。

 これらは、一旦失われてしまうと回復ができないものであるので、価値があると認められるものについては適切に保存し、後世に継承していくことが、現代に生きる我々の責務となっています。(文化庁)

浜田屋再生事業の経緯/新聞資料より

木更津本町商店街
再生へ始動 歴史的店舗や蔵改装 特産品販売所など来春オープン

2017年8月8日/毎日新聞

 商店街の空き店舗が増加する「シャッター通り」が各地で深刻化する中、木更津市中心部にある「木更津本町商店街」の商店主らでつくる振興組合(梶正義組合長、21店舗加盟)が、歴史的建造物活用により、約半数が空き店舗状態となった商店街の再生に乗り出した。

 明治から昭和初期に建てられた店舗や蔵を改装して地域の特産品を扱う物販スペースなどを設け、商店街の核とする計画。来春のオープンを目指す。

 店舗や土蔵、石蔵は、1790(寛政2)年創業で砂糖や紙類などを販売していた「浜田屋」が所有していた。

木更津の商店街活性化、補助金取り消し「不正申請」
2018年4月25日/毎日新聞
 
 千葉県木更津市の木更津本町商店街振興組合(梶正義理事長、21店舗)が進める歴史的建造物を改装して地域振興の拠点とする事業に関し、経済産業省が3月、同組合から申請時に事実と異なる議事録が提出されたなどとして、補助金の交付決定を取り消していた。

 申請があったのは「地域商業自立促進事業」で、同省によると、取り消しは全国初。改装は約8割まで進んでおり、工事費の負担を巡って組合内で紛糾している。

 同組合は、空き店舗が半数に上る商店街の活性化を図ろうと、明治から昭和初期にかけて建てられた商店や蔵などの歴史的建造物を改装し、飲食の提供や特産品販売、コミュニティースペースを新設する事業を計画。

 17年4月、経産省関東経済産業局に補助金を求め、同7月に総事業費を約5100万円と見積もり、申請した。同産業局は審査を経て同8月、3158万円の交付を決定した。

 だがその後、同組合が提出した16年5月に開催された総会の議事録が事実と異なっていたことが判明。組合側から同産業局に取り下げを申し出た。

新聞報道では以上のような経緯となっていますが、あくまで表面的な報道であり、その信憑性は定かではありません。たしかなことは商店街内部の意見対立があったのは間違いないようです。

とはいえ、元の所有者さんの想いはいずこへ、と思わざるをえません。現在、木更津市の地価は高くなっているようです。

場合によっては歴史ある建物を解体し、更地にして売却などがありえない訳でもありません、想像したくありませんが、そのようなことを阻止し、当初の目的通り再生事業を進めていくことを願って、当会では活動することにしました。

なお、当会はあくまで当該事業の部外者(非営利団体、ボランティア)であり、利害関係者ではありません。ご了承ください。

ご参考、以下のような事例が京都で起きています。
当サイト記事:古都京都では歴史ある町家が、毎年取り壊されている

きさらづのレトロ建築+浜田屋再生を考える会 5/25開催のお知らせ

令和元年5月25日(土/午後7時-9時)Rの会セミナーを開催いたします。
場所=きさらづみらいラボ(木更津市民活動支援センター)小会議室になります。

<内容>
1)「きさらづのレトロ建築」スライドと解説
2)「浜田屋再生を考える会」趣旨説明  

参加費は無料、自由参加であります。お気軽にご参加ください。よろしくお願いいたします。

写真:cragycloud

追記:
令和元年となりました。どんな時代になるのでしょうか、とりあえず当方は、令和元年を記念する楽曲をつくってみました。ご視聴いただけると幸いです。

さて、浜田屋再生の件ですが、いくつか伝聞があるのは知っていました。新聞報道もそうですが、どれも曖昧で真実がどこにあるのか、確かめようもありません。

とはいえ、当会では、ただ傍観しているだけではなんの解決にもならない。

そのように判断した次第です。なぜなら、当会は「歴史ある建物の保存と活用」を目的に設立したからです。

当会が、この案件に参加するのは、当会の趣旨に沿っているからに他なりません。それ以外の目的はないことをお伝えしておきます。

よろしくお願いいたします。

コメント