ストリートのミューズたち
音楽は人生の糧となるか
2020年のストリートは、コロナ禍という厄災のおかげで活気を失ってしまった。しかし、明けない夜はないはず、またいつかストリートに人が集い、行き交い、そしてそこには音楽が響くはず、と切に祈ります。音楽とはなにかといえば、リズム(律動)、メロディー(旋律)、ハーモニー(和声)をもつものとされます。そして、同時にそのような特性をもつ音を様々な方法で発したり、聴いたり、想像したり、楽しむ行為のことを意味します。
広義には人々が楽しめたり、意味を感じることのできる音全体のこと。要するに、音楽のもっとも重要な意味は、人間が楽しめることに他なりません。
さらにいえば、音楽は人間を癒すこともあります。かつて、労働者が虐げられていた時代がありました。そのような人々から誕生したのが、フォークソングであり、ブルースなどであった。それらの音楽は、辛い労働を癒す意味がありました。
そう、音楽は楽しむものであり、同時に人を癒すことができるのだ。この世に生まれて、生きて行くことの楽しさや辛さをこえる、その糧となるツールといえる。
人間は、音楽を発明しました。一時期は王侯貴族のものだった時代もありましたが、やがて市井の人々に音楽は解放されました。
音楽は、人間が発明したもののなかでも特筆すべきものがあります。
音楽は聴く耳さえあれば、誰でも楽しめるし、癒されます。(なお、詳細は省きますが、一部例外はあります)音楽は、ほぼ人々に共通した恩恵を提供します。
そんな音楽を、ストリートで奏でるミュージシャンたちがいます。かれらは無償で楽しみと癒しを提供しています。(もちろん、特定の目的はあるでしょう)そして、街路(ストリート)から人々の心に元気を与えてくれています。
とくに目立つのが女性のミュージシャンです。アイルランドのアリー・シャーロックさんなどは、YouTubeの登録者が約260万人(2020年)もいます。
彼女たちは、いわばストリートのミューズといっても過言ではない。そんな彼女たちから次代のスターが生まれてもおかしくはない。
2020年5月現在、世界の街中はコロナ禍でほぼ人が消えて久しくなります。と同時にストリートからミュージシャンも消えました。
がしかし、いつの日かふたたびストリートに人々が集う日が訪れるでしょう。そのとき、きっとまたストリートに音楽が復活するはずです。ストリートのミューズも復活し、人々を癒し、元気にしてくれるでしょう。
ストリートで音楽を奏でるミューズたち、そんな彼女たちの未来に幸あれ。
※2020年、別サイトに投稿した記事を一部転載しました。
ストリートのミューズたち 街路から人の心に元気を与える(パスワードは一万年愛す)
音楽を取り巻く環境は変わる
音楽には、正解などない
「ストリートからスターは生まれない」、そんなことをある人が言ってました。まー、一種の居酒屋談義のような中でですが…。
「ゆず」や「コブクロ」、そして「いきものがかり」などは違うのか、と問うたところ、かれらは事務所の仕掛けなんだそうです。なるほど、事実かどうか知る由もありませんが、仮にそうだとして、かれらはその後売れたわけです。
ということは、ストリートという仕掛けは効能があったことになります。
そういえば、「あいみょん」さんもストリートで演奏していたそうですが、彼女はいまや大スターやないかい!ちがうのかー!
音楽やエンタメに詳しい(自称)人の中には、独特の思い込みが激しくあり、それが固定観念となり、音楽の多様性を受け入れない人がいます。(個人的感想です)
例えば、デジタルの打ち込みなど邪道であり、音入れは生音(楽器演奏)でなければならないとか。ちなみに、打ち込みやサンプリングなどは、70年代後半ごろからあります。(ヒップホップ、テクノなど)
打ち込みなどけっこう歴史がありますが、それでも認めないとか。もうたんなる個人の狭い趣味で言ってるだけやんかと思わざるをえません。いやはや。
音楽は多様であり、また奥が深く、これはこうだと一概に決めつけることはできないと思いますが、違うでしょうか。音楽に正解などあるわけがない。
いや、もしかしたらこれも決めつけか、反省します。(反省は猿でもできる)
【エイベックス松浦会長】芸能事務所は無くなるんだよ…
エイベックスの松浦会長は、自身のYouTube配信のなかで、今後は音楽の仕組みが大きく変わることを示唆しています。
日本の音楽業界は、これまで「芸能事務所」「レコード会社」「広告代理店(タイアップ仲介)」などによって成り立っていました。アーティストが、デビューするには事務所に所属し、レコード会社と契約することが必須でした。
ところが、当時の楽曲選定の東芝EMIの責任者(部長とか)が、こんなの売れるわけないと断定しボツになりそうだったとか。しかし、担当ディレクターなどが執りなして、ようやく発売に至り大ヒット(約80万枚)しました。
そんな経緯もあり、安室さんはその後エイベックスに移籍しています。そして、大ヒットを連発し時代の寵児となったのは、今更言うまでもありません。
もう円盤(CD)は、グッズ化している
しかし、ネットが進展し、音楽環境は様変わりし、CDは売れなくなりました。現在は、サブスクの時代です。何枚売れたかでなく、何回再生されたかが重要視されるようになりました。一昔前では信じられないことです。
と同時に、アーティストが芸能事務所(以下事務所に略)に所属する意義が失われつつあります。松浦会長は、アーティストが事務所に所属する必要性はあまりないと言っています。事務所はアーティストに何も保証しないそうです。
いまではネット環境があれば、ほぼ個人でもマーケティングすることができます。事務所に所属し、わざわざ中間搾取される必要はないということです。
かつてはCDを売るということが、レコード会社の大命題でした。事務所は、テレビ局や企業からタイアップ(広告代理店が介在する)を取ることが楽曲をヒットさせるコツでした。たしかに、数多くの楽曲がテレビドラマなどからヒットしました。
しかし、現在ではテレビそのものの視聴が大幅に下落しており、その存在価値は薄れています。なにしろ、テレビを持っていない、テレビを見ない若い人が増えています。もう二度とテレビが隆盛することはないでしょう。たぶん。
アーティストの収益は、かつて中心だったCDが売れず、サブスクとライブに移行しています。とくにライブは要となっているようです。(コロナで大打撃あり)
ライブでは、アーティストグッズが重要な収入源となっています。またかつての収入の要だったCDも記念品としてアーティストグッズ化が進んでいます。CDのような物は、ある意味貴重品(限定生産)に移行するかもしれません。
また今後は、ライブなどはサブスクの配信業者(ネットフリックスなど)と提携したりして、収益構造の多角化を目指すのではないでしょうか。
すでにネット・ライブ配信を有料で実施するアーティストが増えています。
いつまで音楽を事務所やレコード会社が作れるか
エイベックスは、『XG』という女性グループを2022年にデビューさせた。このグループは、KPOPの育成方法を取り入れて、5年の歳月をかけてデビューさせたそうです。歌、ダンス、そして英会話まで、そのレベルは半端なく高いです。
音楽制作は、韓国のプロデューサーが担当したそうです。このXGがどこまで共感を集められるか、エイベックス自体もどきどきではないでしょうか。デビューまでの費用も半端ないと思いますが、要注目です。
ちなみにエイベックスは、レコード会社だけでなく事務所も経営している。
『うっせいわ』をヒットさせて一躍脚光を集めたadoさんは、一応事務所に所属しており、ユニバーサル(メジャー)と契約しているそうです。
とはいえ、事務所やレコード会社が主体となって作られた音楽ではないようです。音楽制作は、ボーカロイドのコンポーザーを中心として、ニコニコ動画に投稿していた歌い手のadoさんが発掘されて、楽曲ができあがったものだそうです。
adoさんの楽曲は、CDというよりサブスクを重視しているように見られます。YouTubeなどの投稿をひんぱんに行なっています。たしか、まだ19歳とかのadoさんの今後の動向にも、これまた要注目したいですね。
音楽は、まだまだ事務所やレコード会社がつくってる環境が継続しているようですが、徐々に往年の音楽制作スタイル(お仕着せ)から脱して、アーティスト主体に移行すると想像しますが、いかに。(もうだいぶなってるかも)
いまや、音楽は円盤(CD)を作る必要性があまりなく、レコード会社の存在意義が薄くなっているのは否めません。CDレンタルのツタヤはどんどん縮小してるぞ。
事務所は、やがてエージェントに。(欧米には日本の芸能事務所のような存在はないそうです)レコード会社は、音楽の流通サービス業になるのではないかと想像しますが、「当たるも八卦当たらぬも八卦」なり、あしからず。
追記:
なお、当方もあまり確信がなく書いてるところがあります。あくまでひとつの意見として一読していただけると幸いです。
アリー・シャーロックさん、チャンネル登録者が554万人になってます。すごいですねー!
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