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エンゼル通信|Vol.23 ストリートから、創造を。ストリート・ルネサンス

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エンゼルアーティストは、コロナとともに歩んできた
2022年8月現在、昨年とおなじくコロナ禍となっています。しかし、なぜか緊急なんとかや、まん延なんとかは発令されていません。とはいえ、感染者数は過去にない数値を記録し続けています。

まーなんということでしょうか。もう言葉もありません。エンゼルアーティストを開始(2020/11)してから、ずーーとコロナ禍です。いやはや。

2022年8月は、8/7の『マハロきさらづフラフェスティバル』は無事開催できましたが、あとの8月予定はすべてキャンセルとなりました。(一部は日程変更)

2022年9月から、また再開する予定です。乞うご期待ください!

今後ともエンゼルアーティストをよろしくお願いいたします。

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イベント化するストリート

ストリートから、創造を

2002年、東京都は公共空間(都が管理する施設周辺や公園など)をアーティストに開放する文化事業を開始した。それが『ヘブンアーティスト』である。

※ヘブンアーティスト=都の審査で合格したアーティストのことを指します。

ヘブンアーティストは、ロンドンやニューヨークのアーティストへの許可制による公共空間の開放という事例を参考に、日本で初めてストリート(公共空間)をアーティストが利活用できるようにしました。

これは日本の行政としては、稀有な施策だと思います。欧米では、繁華街などのストリートで当たり前のようにアーティストが活動しています。日本では、道路占用および使用許可の取得が必然であり、個人ではまずできません。

※ちなみに欧米(すべてではない)では、行政が認可システムを構築し、審査に合格したアーティストに特定の場所での活動を許可しています。

ストリート・ルネサンス

ヘブンアーティストの成り立ち
2000年に東京都は、『当面の東京都文化政策手法の転換と取組』を発表した。それには東京都における文化政策の最終目標が「創造性あふれる都市」東京の再生であることが明記され、当面取り組むべき4つの重点目標が設定されている。

その重点目標の内容とは、
①世界を視野に入れた文化の創造と発信を強化する(文化創造環境の整備)
②伝統を継承、発展させていく(現代に生きる伝統文化をめざす)
③文化を生み出す「心の教育」を推進する(心を育み、拓く)
④文化を支える社会的な仕組みづくりを進める(市民・企業・行政による連携と協働)である。

ヘブンアーティストは、上記の①を実現する「文化創造活動への公共空間の開放」という具体的な取り組みとなっている。

この背景には、東京では若いアーティストの活動場所が少なく、ストリートでの活動は基本禁止されており、またライブハウスなどは費用がかかります。

これらを鑑み、ヘブンアーティスト事業では、若いアーティストに活動の機会を提供し、支援するという目的となりました。

そして、その後は商業、観光振興や地域活性化にも、ヘブンアーティストが利活用される動きが顕著となっていきました。

これはアーティストの活動が、商業や地域のマーケティング活動(顧客創造)を活性化することが証明されたといえます。

ヘブンアーティストでは、通常の活動(都が管理する公園や施設周辺)以外に銀座や渋谷などの繁華街のストリートを利活用したイベントを多く開催しています。

ヘブンアーティストの基本は、新しい文化創造のシステム、そしてにぎわいの風景の創出だったと思われますが、最近ではイベント化しつつあるようです。

イベント(催しという意図的に作られた人寄せ手段)化がいいのかどうか、当方には分かりませんが、商業主義が全面にでるのは理念とは違うような気がします。

しかしながら、アーティストへの需要が高まるのはいいことだと思います。

とはいえ、これらの動きは大都市である東京での出来事です。地方では、いまだ既成概念(または固定観念)や、前例踏襲から脱することもままならず、20年前の東京にも遠く及ばない有様です。いやはや。

個人的見解ですが、地方こそもっと画期的なコトを行うべきと思いますが、固定観念の岩盤は予想以上に硬く、しかも強固です。

木を見て森を見ず

地方のストリートは旧態依然のままなのか
日本では、ストリートでアーティストが活動するには、道路占有および使用許可が必要となります。また、CDやグッズを販売するには、別に物品販売許可(3号許可)を取得する必要があります。

道路占有および使用許可は、個人ではまず取得できません。おなじく、物品販売許可も、お祭りなどの公共イベント以外で取得することはできません。

当会エンゼルアーティストは、現在お祭りや運動会とおなじカテゴリーとなっています。したがって、物品販売許可を取得できる可能性はあります。

しかし、その許可申請には費用がかかります。(物品販売は営業扱いとなり、行政の支援は受けられない)また、書類も別に用意することで負担が大きくなります。

なお、当会エンゼルアーティストの運営は、非営利活動であり収益を得ていません。(非営利だから活動を許可されています)

※道路使用許可の申請(1日分=書類2部)=毎月20ページほどの書類(申請書および添付資料)を8部〜10部コピーし提出している。

ついでにいえば、現在エンゼルアーティストは駅前で開催しています。しかし、JRさんの協力はとくにありません。JRさんはなぜもっと興味関心を持たないのか不思議です。

エンゼルアーティストに出演するアーティストおよび観客のみなさまは、遠くからわざわざ来てくださる方が多くいます。遠くは広島からきてくれました。感謝!

またアーティストのドラマーリエイさんは名古屋からきてくれました。ちなみに、リエイさんはJRできました。

そして東京、神奈川、埼玉、茨城などなど、千葉県内でも遠方からきていただいています。車で来る方も多くいますが、JRも多くの方が利用しています。(ちなみにJRさんは駐車場も運営している)

JRさんはマーケティングを理解しているのか、顧客を少しでも増やしたくないのでしょうか。または、ストリートでのアーティスト活動を蔑視してるのでしょうか。

そうであるなら旧態依然の考え方であり、イノベーションとはほど遠いといわざるを得ません。なお、けっしてディスてるわけではありません、あしからず(笑)

木を見て森を見ず=小さいことに心を奪われて、全体を見通さないことの意。

追記:
物品販売(アーティストグッズ販売)について、毎週は無理でも特定の日(アーティストさんの要望がある)のみ許可が取れるように、今後努力したいと考えます。

確実に取得できるとはいえませんが、ご理解いただけると幸いです。

エンゼルアーティスト実行委員会

追記つづき:
木更津駅西口には、かつて地域最大の繁華街として栄えた富士見通りがあります。ところが現在は、その面影はなく見るも無惨な有様となっています。(事実)

個人的見解ですが、寂れた中心市街地、要するにシャッター街の活性化として広い歩道を活かし特定の日限定で「朝市」や「屋台村(またはキッチンカー)」などをできないのでしょうか。

しかし、それには規制が問題である、というのは上記したように理解していますが、それにしてもなー、と思う昨今です。

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