非営利任意団体/Rの会 2018年6月設立

エンゼル通信|Vol.11 エンゼルアーティストの疑問?に答えます

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エンゼルアーティストは、プラットフォーム

システム(仕組み)を定着させる
エンゼルアーティストは、公共空間の使用許可を取得し、アーティスト(音楽やパフォーマンス)に無料で活用できる場として開放し、そこに観客が訪れることで街なかに賑わいを創出する、という趣意ではじまりました。

一般的にはイベントの範疇でありますが、実行委員会としては、イベントではなく、システム(仕組み)を定着させることを目標としています。

エンゼルアーティストは、「プラットフォーム(基盤、土台)であり、それを生かすのは、アーティストのコンテンツであり、また観客である」という基本的な考え方に基づいています。

スタートしてから実質2ヶ月(1/17〜緊急事態宣言により休止中)しか実施していないので、認知されていないのは無理からぬことです。

これまでに多数のご意見や質問がありました。その都度、何を目的としているかを説明するなかで、ときに矛盾も生じていました。

そこで改めて、簡単ではありますが、以下のキーワードに基づいて、解説してみたいと考えます。多少の理屈も入りますが、ご了承ください。

中心市街地の活性化

ソフト(コンテンツ)で活性化
「中心市街地の活性化および賑わいの創出」というテーマが、当初企画の発端であります。一般的に再開発という手法が活性化の定番ですが、当会は弱小のNPOであり、ゼロエン・マーケティングを標榜しています。

ハード(建物)ではなく、ソフト(コンテンツ)で、何か上記テーマに相応しいことができないか、と考えました。そして、ヘブンアーティストという東京都の文化事業を知り、それを既存インフラ(路上)で展開しようと思いつきました。

既存インフラの活用

路上(歩道)を活かす
国土交通省は、既存インフラである道(路上)を生かした地方活性化アイデアを策定しています。これも当初企画案の後押しとなりました。

そして現在の骨子である、既存インフラである路上の許可を取得し、その場をアーティストに活用していただく、という企画案ができあがりました。

仕組みを根付かせる

使用許可を取得する
エンゼルアーティストの仕組みは、公共空間の使用許可を取得、アーティストの登録性、日程・場所の予約制という、この3つを基本としています。

この3つの要素こそが、エンゼルアーティストの要であり、プラットフォームであることを証明しています。これを木更津市において定着化(根付かせる)することが、最大の目的といっても過言ではありません。

また、アーティストの投げ銭を可能としました。これは観客との相互利益の要となり、アーティストの励みにもなると考えます。

無料で活用できる

活かすのはアーティスト
アーティストは、無料で登録および予約し、実演ができます。無料を可能とするのは、公共空間であり、かつ運営が非営利のボランティアだからです。

公共空間を無料で開放できるのは、エンゼルアーティストの公共性が認められたからに他なりません。(中心市街地の活性化、非営利という理由があります)

アーティストが、自ら企画したイベントを行うことも可能です。ただし、登録アーティストとなり、一定のルールを遵守していただくことが条件となります。

ダイバーシティ(多様性)

表現者の数だけ多様性がある
プロ・アマ、国籍、住所、年齢などを問わず、というのが参加資格であります。要するに、だれでも表現手段(音楽やパフォーマンス)を持っていれば、参加が可能です。

また、ジャンルについてもおなじく多様な表現が行われる機会としていきたい、と考えています。一定ジャンルに偏ることなく、幅広い表現行為を可能といたします。

現時点では、まだジャンルの広がりがありません。今後の課題となっています。

路上のメリットとデメリット

何事にもルールがあり、メリットとデメリットがある
路上という公共空間では、ある程度は表現手段に規制がかかります。その代表的なものが、音量規制となります。

大音量はだせません、これはどこの路上ライブでもおなじくであり、いわば公共の約束事であります。周辺環境に配慮することが求められます。

路上のメリット(許可性の場合)
・登録すれば、だれでも無料で使用できる(アーティスト審査がある場合あり)
・一定のルールさえ守れば、ほぼなんでもできる
・日程や時間が、ほぼ自由に選べる(先着順に)
・不特定多数の観客と出会える機会がある
・投げ銭ができる(実力次第で報酬の代替えとなる)
・カバーでも著作、演奏権を気にせずにできる
・CDやグッズの販売はできないが、宣伝はできる、などなど
※いわゆるストリート演奏は演奏権(商業目的を除く)が及ばないため、許諾を得るのは不要となります。

路上のデメリット
・雨や荒天の場合は、中止となる
・夏は暑く、冬はちょー寒い
・音楽の場合、音量規制によりできない音楽ジャンルがある
・パフォーマンスの場合、火やナイフなどの使用が禁止されている
・一般的に、無許可の場合の路上ライブは違法となります
・観客が大勢いるとは限らない、などなど

以上、いろいろと解説してみましたが、ご理解いただけましたでしょうか。

ぐだぐだと理屈ぽい内容もありますが、とにかくアーティストさんに数多く参加していただき、観客ともども楽しんでいただくことが一番であります。

主催:エンゼルアーティスト実行委員会
後援:一般社団法人 まちづくり木更津

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