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エンゼル通信Vol.29|ストリートライブは必要か その意義について

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街にとってのストリートライブとは

ストリートライブは、実は単なる「路上での演奏」を超えて、都市の文化や経済、そして社会的なインフラとしての重要な役割を担っています。その意義を、いくつかの視点から以下に紐解いてみます。

1. 文化の民主化と才能の育成

ストリートライブは、劇場やホールといった「壁」を取り払い、音楽やエンターティメントをすべての人々に開放します。

誰にでも開かれたエンタメ鑑賞の場として
チケット代を払えない人々や、たまたま通りかかった人々も、質の高い音楽に触れることができます。これにより、街全体の文化的リテラシーが底上げされます。

才能の揺りかご、孵化器として
有名なアーティスト(ゆず、あいみょんなど)の多くが路上からスタートしたように、新人アーティストにとっての「実践的な修行の場」となり、都市の文化遺産を育てる土壌となります。

2. 経済的な相乗効果

音楽が流れる街角は、人々の足を止め、滞在時間を延ばす効果があります。

消費の活性化を促す
演奏に足を止めた人々が、近くのカフェで飲み物を買ったり、商店街に立ち寄ったりすることで、周辺の商業活動が活性化します。

観光資源としての魅力を増幅する
「あの街に行けばいつも音楽がある」というイメージは、観光客を引き寄せる強力なブランド(例:ナッシュビルやロンドン)になります。

3. 社会的結束と治安の向上

防犯としてのストリートライブ
意外かもしれませんが、ストリートライブは都市の安全やコミュニティ形成にも寄与します。

「街の目」としての機能
都市計画家ジェイン・ジェイコブズが提唱した「街路の目(Eyes on the street)」のように、パフォーマンスによって人の輪ができることで、死角や寂しい通りが減り、防犯効果が期待できます。

サードプレイスの創出
職場でも家でもない「第三の場所」として、見知らぬ人同士が音楽を通じて笑顔を交わす「心のゆとり」を生み出します。

4. 都市のアイデンティティ形成

その街独自の「音」や「風景」を作る要素になります。

無機質な空間の擬人化
コンクリートとガラスに囲まれた都会の広場に、生身の人間が奏でる音が加わることで、街に「体温」や「人間味」が宿ります。

課題とバランス
一方で、騒音問題や通行の妨げといった課題もあります。そのため、現代の都市では「ライセンス制」や「演奏時間のルール化」など、街とアーティストが共生するための新しい仕組みづくり(ミュージック・アーバニズム)が進んでいます。

まとめ
ストリートライブは、街を単なる「通過点」から、人々が足を止め、感動を共有する「居場所」へと変える魔法のような力を持っています。

大衆音楽、エンターティメントとはなにか

音楽と大衆音楽
当たり前のように隣にあるものですが、改めて言葉にしようとすると意外と奥が深いテーマです。

端的に言えば、音楽は「音による芸術」であり、大衆音楽は「その時代に生きる人々のための、親しみやすいエンターテインメント」です。もう少し詳しく、そのエッセンスを紐解いて、以下のように整理いたします。

音楽とは
音という素材で描く「見えない建築」、音楽を一言で定義するのは難しいですが、一般的には「リズム(節奏)」「メロディ(旋律)」「ハーモニー(和音)」の三要素を組み合わせて、感情や思想を表現する時間のアートと言えます。

本能的なもの
言葉が通じなくても、悲しい曲を聴けばしんみりし、アップテンポな曲を聴けば体が動く。これは人間に備わった共通の言語のようなものです。

非日常の創造
静寂の中に意図的な「音」を配置することで、その場の空気や聴き手の感情をデザインします。

大衆音楽(ポピュラー音楽)とは
時代の空気を映す「鏡」大衆音楽とは、文字通り「広く一般の人々(大衆)」に向けて作られ、楽しまれる音楽のことです。

19世紀後半から20世紀にかけて、録音技術や放送メディアの発達とともに爆発的に広まりました。主な特徴は以下の3点です。

親しみやすさとアクセスの良さ高度な専門知識がなくても、直感的に「いいな」と思えるキャッチーなメロディが重視されます。また、スマホやラジオなどで誰でも簡単に聴けるのが特徴です。

商業性とトレンド「売れること」も重要な要素です。その時代のファッション、悩み、憧れが色濃く反映されるため、後から振り返ると「その時代を象徴する記録」としての側面も持ちます。

ジャンルの多様性
ポップス、ロック、ヒップホップ、ジャズ、R&Bなど、私たちが普段「音楽」としてイメージするものの多くは大衆音楽に含まれます。

大衆音楽と伝統音楽やクラシックとの違い
大衆音楽:娯楽、共感、商業的成功メディア(ネット・放送・CD・ライブ)
クラシック:芸術的探求、伝統の継承楽譜による保存、演奏会
民族・伝統音楽儀式:コミュニティの結束口承(耳から耳へ)、地域行事

昔は「クラシックは高尚、大衆音楽は低俗」なんて言われた時代もありましたが、今やその境界線はどんどん曖昧となっています。

現代では、「自分がいいと思うかどうか」が一番の定義かもしれません。

ストリートライブ(路上ライブ)を行う方法

ストリートライブには乗り越える壁がある
ストリートライブを路上でかつ堂々と行うためには、実はいくつかの高いハードルがあります。しかし、最近では自治体が公認する「ライセンス制度」も増えており、以前よりはルールが整備されてきました。

主に「どこでやるか」によって、必要な許可が変わります。

1. 「道路(歩道)」で行う場合(難易度:極高)
道路でライブをするには、その場所を管轄する警察署に「道路使用許可」を申請する必要があります(道路交通法第77条)。

なお警察署に申請する前に、行政の許可が必要となります。なぜなら、道路は行政と警察が共同で管理しているからです。

現実的な問題
単なる個人のライブ活動に対して許可が下りることは、ほぼありません。

理由
道路はあくまで「通行」が目的であり、人が集まるライブは「交通の妨害」とみなされやすいためです。

リスク
無許可で行うと警察官から中止を求められます(道路交通法違反)。無視し続けると書類送検や逮捕に至るケースも稀にあります。

2. 「公園」で行う場合(難易度:中)
公園で演奏するには、その公園を管理している市区町村などの自治体に「公園使用許可」や「行為許可」を申請します。

留意事項
アンプの使用が禁止されていたり、事前の書面申請と使用料(数百円〜数千円程度)が必要だったりすることが多いです。

ストリートライブの探し方
「(自治体名)歩道 公園 演奏 許可」で検索すると、窓口やルールが見つかります。

3. 自治体の「公認ライセンス制度」
最近では日本でも「公認ライセンス制度」を導入する自治体が増えています。これを利用する(おすすめ)ことが、最も確実で、胸を張って活動できる方法です。

特定の場所を「演奏していいエリア」として開放し、審査を通った人にライセンスを発行する制度です。

<制度名/主な実施エリア/特徴>
ヘブンアーティスト 東京都(上野公園など)

年一回の厳しいオーディションがあるが、都の公認で活動できる。

街頭パフォーマンス 厚木市 
神奈川県厚木市指定の場所で登録制(一部審査あり)

ポップアップアーティスト 名古屋 
愛知県名古屋市市が用意した場所で演奏可能。

せんちゅうパル 大阪
大阪府豊中市商業施設の広場をストリート用に開放している。

きさらづエンゼルアーティスト 千葉県木更津市
2020年11月、木更津市で初となる公共空間を活用したストリートパフォーマンスの場が誕生しました。現在、木更津駅前2ヶ所で毎週日曜日に開催しています。ジャンルは、音楽とパフォーマンス(大道芸、他)があります。

その他/こちらをご覧ください
エンゼル通信|Vol.25 ストリートライブの登録制とルールについて

https://r-nokai.com/entry-146.html

「駅前なら大丈夫」という誤解
駅前広場は、駅の敷地(私有地)か道路であることがほとんどです。駅員さんや警察から注意された場合は、速やかに従うのがマナーです。

4. 商業施設のイベントスペースを利用する
駅ビルやショッピングモールの「フリーライブ枠」を狙う方法です。

これらは「道路」ではなく「私有地」なので、施設の運営会社と交渉し、許可(または出演依頼)を得ることで、集客もしやすく電源も確保できる場合があります。

GMOライブ(東京・用賀)
GMO LIVEは、文化と芸術が息づく街「用賀」から、才能あるミュージシャンたちに音楽を奏でる場を提供します。週末に、音楽と情熱に包まれる特別な瞬間をお楽しみください。

GMOライブでは、参加アーティストを随時募集してるようです。
https://tower.gmo/live/

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