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レトロ建築とまちなみ|きさらづのレトロ建築(2019年改訂版)第一回/仲片町、南片町、北片町界隈

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きさらづのレトロ建築 いまそこにある歴史ある建物

きさらづのレトロ建築とは
 現存する『きさらづのレトロ建築』を写真と解説で構成しスライドにまとめたものです。きさらづの歴史ある建物の種類や歴史性、今後の課題などをご紹介いたします。(写真:村田賢比古、cragycloud)

 おもに歴史ある建物への興味・関心を高める、『Rの会/機運醸成セミナー』で公開しています。2019年は、まだ開催していませんが、4月頃には実施したいと考えています。(場所は未定です)

<きさらづのレトロ建築/概要>
木更津駅西口の旧町名を含む街並み区割を中心として紹介しています。

1)仲片町、南片町、北片町界隈
2)南片町浜通り界隈
3)本町通り界隈
4)与三郎通り界隈
5)弁天町通り界隈
6)田面通り界隈
7)南町大通り界隈
8)みまち通り界隈
9)富士見通り、鳥居崎通り界隈
10)昭和のビルディング、昭和のまちなみ
11)きさらづ駅東口、その他

 今回は、1)仲片町、南片町、北片町界隈にあるレトロ建築だけをご紹介いたします。スライドをウェブ用に加工するのに多少手間がかかります。ご了承ください。

 スライド全体での写真枚数は約120枚あります。今後、スクリーニング(選別)していく予定です。(また、新しい物件が見つかり次第追加していきます)


レトロ建築を未来につなぐ、Rの会のスローガンです。


木更津港俯瞰写真、2017年11月に撮影しました。


当会では、歴史ある建物をレトロ建築と称しています。レトロ建築を端的にいえば、長い時の流れを経て、なお現在も時を刻んでいる建物である、といえるでしょう。


歴史ある建物は、古い写真や文献ではなく、いまそこにあることに意味があります。

きさらづのレトロ建築 1)仲片町、南片町、北片町界隈

港町きさらづの歴史と文化はいずこに
 港町として栄えたきさらづの歴史や文化はどこが継承しているか、残念ながら時の流れと港町衰退により、歴史と文化の香りは残り少なくなりました。しかし、まだ僅かに残っているものがあります。それがレトロ建築です。


「安室薬店」 木更津に僅かに残る看板建築の至宝ともいえるでしょう。素晴らしい装飾が見事です、しかしながら建物の劣化が進んでいるようです。修復、修繕が待ったなしと思いますが。修復したら、さぞや立派な看板建築になると想像できます。


装飾部分の崩落が目立っています。


「安室薬店」には、蔵造りの建物も棟続きで残されています。すべてを修復・修繕したら、かなり歴史・文化的に価値があるような気がしますが。


「ヤマニ綱島商店」 木更津に残存するレトロ建築唯一の登録有形文化財に指定されています。ちなみに文化財指定には大変な作業が必要だそうです。


なお、文化財指定されても修復・修繕費は、所有者負担であり、これまた大変な負担となっているようです。


ヤマニ綱島商店に関して、以下リンク先に詳細記事を掲載しています。
きさらづのレトロ建築|ヤマニ綱島商店と綱島家住宅


「綱島家住宅」 大正時代に建てられた凛とした佇まいの和風建築です。ヤマニ綱島商店とは、地続きにある別宅です。これはセットで保存するしかないでしょう。


「山田眼科」 木更津では本当に数少ない西洋建築様式の建物です。端的にいえば、西洋館ということができます。とにかく希少な昭和モダンが、きさらづに現存しています。この先の新しい時代にも、時を刻み続けて残ってほしいと切に願います。


「金沢美容室」 看板建築の特徴をよく表していた建物ですが、すでに現存はしていません。2018年に残念ながら解体されました。いまでは新しい建物が建てられて、このような看板建築があったこそさえ想像できません。

 以上、きさらづのレトロ建築「1)仲片町、南片町、北片町界隈編」の紹介をおわります。次回は、いつになるか判りませんが、ぜひ乞うご期待ください!

お知らせ
当会では、『きさらづのレトロ建築』のスライドを使用した解説、紹介をしています。企業、団体等の会合などで、もし機会があれば、ぜひ講演させていただきたく思います。興味・関心がある方は以下のメールアドレスまでご連絡ください。よろしくお願いいたします。(ちなみに無料です)
Rの会 mail:info@r-nokai.com

おまけ/レトロ建築のビフォー&アフター

川越一番街 昭和50年頃(1975年) 

おなじく川越一番街 最近はこんなになってます!おなじところとは思えません!

いまでは蔵の街並みで超有名な川越も、昔はなんの輝きもない地方都市でした。1983年頃から市民を中心にしたまちづくりの結果、ここまでになりました。すごいですねーというしか言葉がありません!

「翔んで埼玉」「ムーミンパーク」埼玉県が自虐ネタで大躍進している件
なぜ川越市は脚光を浴びるようになったのか
 だが、そんな「印象の薄い」埼玉県内の街で最近、俄然脚光を浴びるようになった街が出現してきた。

 まずは川越市。この街は市の中心部にJR川越線、東武東上線、西武新宿線が集まる街。池袋や新宿に通勤するサラリーマンにとってのベッドタウン的な存在として発展してきた。

 ところが、見方を変えれば川越は古くから蔵造りの家が立ち並ぶ歴史と風情のある街。この街は最近、観光という観点から見直されはじめ「小江戸」として多くの観光客を招き入れることに成功している。

 古ぼけたような街並みに見えた通りが「菓子屋横丁」として脚光を浴び、大正浪漫夢通りとして地酒を売る店や喫茶店は、暇になったリタイアメント層や学生、外国人観光客など大勢の観光客で賑わっている。

 人が集まるようになれば、もともと神社仏閣が多いこと、新河岸川沿道の桜並木、川越の蔵造りで最古といわれる大沢家など、ネットで勝手に取り上げられるようになった。

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